【完】恋愛条件
先生に倉谷くんと交代して出し物を決めろと言われて、私と蓮は渋々教卓の前に立った。
『はーい!どんな出し物を出したいですか?』
私は取りあえず出し物を決める為にみんなの意見を聞こうとするが…
「うーん…」
「女の子がいっぱい来てくれるお店…」
みんなの考えてる事は女だけかよ!!
せめてマシな店を言ってよね…
そんな淡い期待を抱くが…、
「はい!!ホストクラブっていうのはどうですか!!」
『ホストクラブ~?!』
一人の提案にみんながざわついた。
「よーし!!ホストクラブはいいんじゃねーか」
「ホストクラブだったらジャンジャン女の子来るしな!」
もう、みんなはホストクラブでやる気満々。
やる気を起こしてくれるのはいいけど…
『私は…??』
「あ、男装でいいじゃん」
『え!!男装!!』
隣で眠たそうに大きく欠伸をした蓮が困惑する私に言った。