【完】恋愛条件
とにかくベランダから追い出す為に蓮の背中をグイグイと押す一方、浅田くんを見ると…
「…」
どこかを寂しげに見ている横顔。
『…浅田くん』
「あ、わりぃ」
いつもの笑顔を振りまいて蓮と一緒に教室内に入った。
私は気になってベランダから浅田くんが見ていた所を見ると…
『カップル…?』
ベランダから見えたのは校外にいる一組のカップル。
何で寂しげに見てたんだろう…
疑問は残るがまだ文化祭の準備もあるため、私は胸に引っかかりを残して教室内に入った。