【完】恋愛条件
一人で帰るなんて久しぶりかも…
蓮と付き合ってからは、みんなと遊んでいつも蓮が家まで送ってくれたしね。
そんな事を考えていると、突然曲がり角から人影が現れた…
―ドンッ
『わぁっ!!』
「きゃっ!!」
ドサッと音を立てて倒れたのは私ではなく、曲がり角から出てきた人の方。
倒れた本人は…
『ご、ごめんなさい!!大丈夫ですか?!』
白いワンピースを着た可愛らしい女の子だった。
慌ててしゃがみこみ、女の子の体を起こすと…
「あ、こちらこそすみません…」
女の子が顔を上げて私に謝った。
てか…、
ストレートの長い黒髪
白い肌
目はパッチリとして大きく
傷、一つ無い顔
超が付くほどの美人さんで私は見入ってしまった。