【完】恋愛条件
『じゃあ、学校まで案内しましょうか?
多分まだ、学校にいると思いますし』
「はい!お願いします!」
パァと明るく笑う雫ちゃんを見て゛妹にしたい!!゛そう思った。
━…
「蓮、何やってんの?」
「居残りテストの後の補習」
下校時間になり教室に戻ると、何故か机に寝そべって教科書と睨めっこしてる蓮を見て驚いた。
可哀想にと、同情の目を向けた。
「浅田、教えろ。お前理系得意だろ?」
「え゛、これは教えていいものか?」
補習は自分でやんないとマズイんじゃねーのかよ。
でも、困ってる俺に縋るような目で見る蓮に負けた。
「わかった。ただし、飲み物奢れよ」
「サンキュー!」
俺が教えると言うと、さっきまでの暗い顔が明るくなった。
ノートを見るとまだ何も書いていない…
もしこのままにしてたら夜になってんな。
「てか、どこまでやんの?」
「問1から問20まで」
教科書を見るとかなりの量の問題達。
蓮に教えながらとなると、死ぬ気でやるしかないな…