【完】恋愛条件
「くそっ」
自分の部屋に入り、真っ先にベットに横たわった。
俺、静香に何かしたかよ…っ
マジ、わかんねぇーッ!!!
―…ブーッブーッ
「ん?」
ズボンのポケットから携帯のバイブが五月蝿く鳴った。
「誰だよ、たくっ」
乱暴にポケットから携帯を取り出し、サブ画面を見ると…
゛着信 静香゛
「静香…」
まだブーブー、バイブを唸らす携帯を俺は見て戸惑った。
「…ッ」
少し間をあけて電話に出た。
「もしもし…」
゛あ、淳?゛
電話の向こうの静香の声は微かにふるえていた。
まさか、泣いてる?!
「何、泣いてんだよっ!」
゛…っ、だってぇ~っ゛
次の瞬間゛わーん゛と泣き叫ぶ静香の声が聞こえた。
まずい、良くわからないが…
本格的に泣かせてしまった…
「直接話そうぜ!俺、今から家の前に行くから」
゛ヒック…ッ、うんッ゛
そう静香に言って、俺は服を着替えて隣の静香の家へと向かった。