【完】恋愛条件
前半が終わり、交代の時間。
「お疲れさん、後は任せろ」
『うん、頼んだよ』
そう言って、後半の奴らに全てを任せた。
「朱祢、着替えて行くだろ?」
『勿論!ちょっと待ってて!』
一緒に見る約束をしていた、蓮達を教室に置いてトイレに向かった。
―…
『あぁー、疲れた』
着ていたスーツを鞄に終い、制服に着替えた。
やっぱり、制服を着ると落ち着くわ…
『蓮達と、どこ行こうかなぁ~』
気分よくトイレから出ると…、
―…ドンッ
『のわぁっ』
「きゃあ」
角で人とぶつかり尻餅。
こんな事前にもあったような~
「ごめんなさい!!ごめんなさい!!」
前を見れば、必死に謝る女の子の姿。
まさか…
『雫ちゃん?』
「あ、朱祢さん」
『雫ちゃーんっ!!!』
感動の再開みたいに抱き合う私達。
その光景をじろじろ見る周りの人達の痛い視線…
『あ、ここじゃなんだから、屋上に行かない?』
「はい」
私は雫ちゃんの手を引いて、人がこなさそうな屋上へと向かった。