【完】恋愛条件
第 11 条件 夏休みの過ごし方



文化祭も無事成功を成し遂げ、只今打ち上げ中。

なんと、学年1位を取れました!!



「「カンパーイ!!」」


飲み物の入った紙コップを高くあげて、みんなで一斉に飲み始めた。
















『綺麗な空…』

食堂の外のベランダに置いてあるベンチに座り空を眺めていた。

紺色の空に広がる無数の星達。
月の光と一緒に照らしていて、とても綺麗に思えた。



「中、入んねーの?」

『…蓮』


隣に紙コップを持って私を見て立っている蓮がいた。



『隣!座れば??』

「あぁ」


真ん中から少し右にズレて席を空けると、蓮は腰をベンチに落とした。



「浅田は復活したわけ?」

『雫ちゃんと、前に歩き始めてるよ!
それに、静香さんも見守ってるし。平気でしょ!』


飲み物をゴクゴクと喉を鳴らして飲む蓮の方を向いて笑顔で答えた。

浅田くんには前に進む力を持ってるもん!
もう、大切な人も出来たんだしね…


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