【完】恋愛条件
一気にに冷め上がる人々。
さすがに血を流して倒れたら、固まるだろ…
「こらぁ!!何してんだ!!」
騒ぎを聞きつけたのか先生達が人混みを掻き分けて輪の中に入って唖然した。
「んだよ、うっせーな」
「また、三浦。お前か!!」
「俺悪くないし。そっちが、喧嘩ふったんっすよ」
先生相手でも悪びれた様子も無く、笑って挑発するような口調。
頭は明るい茶髪、腕にはブレスレットがジャラジャラ。
そんな、蓮を最初は軽蔑していた。
「兎に角、来い!!」
二人がかりで蓮の腕を押さえ込みどこかへと行った。
一方、血を流して倒れてる先輩は、救急車を呼んで病院へと運ばれた。
「倉谷、行くぞ!」
「ああ」
人混みから抜けて、俺は友達と教室移動をした。
三浦 蓮…
先輩からよく喧嘩をふられては、病院送りにする問題児。
女にも不自由無く、手が早く泣かされた女は数知れず。
俺が知ってる蓮はそれだけの情報だけだった。