【完】恋愛条件


それから一年が過ぎて、俺は3年生になり初めて蓮と同じクラスになった。



「三浦蓮も同じらしいよ」

「目、つけられないようにしないと…」


クラスの奴らは蓮と同じクラスになりビクついていた。
だが、俺はそんな事を気にせずに普通に過ごそうとしていた…



「三浦はまだかー?!」


出席をとっていた先生の呼びかけにみんなが黙った。

俺から離れた窓側の一番後ろ、蓮の席は空っぽだった…









―…ガラッ



ドアが開き、みんなが注目して驚いて目を丸くした。
俺もその内の一人…



「おはよーございます」

「三浦…、髪どうした?」

「これから真面目になるための意を込めて、黒髪にしてみました」


明るい茶髪は落ち着いた黒髪へと変貌していた。

先生が黙ると、蓮はズカズカと後ろの席に座った。


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