【完】恋愛条件
―…放課後
『れーん!!一緒に帰ろ!!』
「お、おう、どうした?何か元気すぎねぇー??」
『えへへ…』
いつもより元気過ぎる私を見て驚く蓮。
「んじゃ、帰るか」
『おー!』
教室を出て行く際に残っていた、クラスのみんなに゛ばいばーい゛と言い残して、教室から二人手を繋いで出て行った。
「あの、さ」
『ん?何ー?』
校門を出て歩道を二人並んで歩いてると、蓮が少し困った顔をして言葉を詰まらせながらも話した。
「夏休み、祭り…行かね?」
『お祭り??』
想像もしていなかった初のお祭りデート。
蓮は私の返事が気になるのか、チラチラと顔色を伺う。
『うん!いいよ!』
私が嬉しくって笑顔で言えば、蓮は゛よっしゃー゛っと叫んで両手を上げて喜んだ。