【完】恋愛条件
『私、ずっと、ずっと不安だった!!
蓮の過去を知っても私の事は好きだって信じてた。でも…っ』
今までこらえていた弱い自分が姿を表す。
『やっぱり、蓮は昔のままなのかな??』
゛違う!!俺は本気で!!゛
『…嘘なんか聞きたくないッ!!』
私は結局蓮を信じれなかった。
頭ではわかってる、倉谷くんの言った蓮じゃないって事くらい…
でも…
でも…っ
過去の蓮がまだいるんじゃないかって不安でたまらなかった。
いつか、他の女の子が出来て捨てられるんじゃないかって怖かった。
『私、蓮の彼女でいる資格ないよ…』
゛…あか…ね??゛
声が震えて上手く言葉が出せないけど…
こんな弱い私でごめんなさい。
バッと振り向いた蓮と目が合い、私は蓮を見て笑った。
゛朱祢…゛
『さようなら』
バイバイ、蓮。