【完】恋愛条件
必死に止めに入る私に行く足を止めた。
『違う!!私が悪いの!!』
「…え」
『私が、弱いから…蓮を信じきれなかったから…』
それ以上は胸が苦しくって話せなかった。
『…蓮とサヨナラしちゃった』
「!!」
私の有り得ない発言に驚いた和也くん。
涙を沢山流す私の腕をグイッと引いた。
「泣けよ…」
『和也くん…っ』
和也くんの胸にもたれかかる形になった私。
そんな私に泣けと言う和也くん。
「辛いんだろ??」
『…っ』
「だから、今は泣けよ」
そんな優しい言葉を言う和也くんの胸で私は泣いた。
―…ヒュルルルル、ドンッ!!
蓮と見たかった花火。
楽しみだった花火は今では悲しい思いにしかさせてくれなかった。
花火の音に声がかき消されながらも、私は和也くんの胸に全てをぶつけるように泣き叫んだ。