【完】恋愛条件
第 13 条件 涙の海
小鳥のさえずり…
自然に目を覚ませば朝になっていた。
『…ん』
ベッドから顔だけ上げれば、外は私の気持ちとは裏腹に晴れ。
『れ…ん』
昨日の事が嘘だと信じたい。
でも、頭には昨日の光景が鮮明に焼き付いている。
゛メールだよ!!メールだよ!!゛
枕元に置いてある携帯が朝から五月蝿く鳴った。
『…』
まさか…、蓮??
そんな事無いと頭でわかっていても、期待してしまう気持ち。
メールを開いて見ると…
゛おはよう゛
『和也くん』
メールの相手は和也くんからだった。
おはようの下にはまだ続きがあった…
゛外、見てみ?゛
『外??』
私はベッドから起き上がり、自分の部屋の窓を開けた。