【完】恋愛条件
後ろにいた倉谷くんが浅田くんの背中に思いっきり乗っかり二人して海の中へ。
雫ちゃんはビックリしてるのか、二人が消えた海を見ながら唖然とした表情。
『あはは、バカじゃん!!』
私は思わず大笑いしてしまった。
本当、友達は楽しい…よね…
「…で、」
『え』
「蓮と会ったろ?より戻した?」
いつもみたいに眠そうな目で私を真っ直ぐ見た。
…ん、ちょっと待って。
私蓮の事なんて一言も…
「あれ、俺が仕組んだ事だから」
『はっ!?』
「じゃねーと、ウジウジするだけだろ?」
はぁ~と溜め息をもらして、オマケには頭をポリポリとかいてフランクフルトを食べる始末。
な、な、なんですと~っ!!!!
ドカーン。
そんな音を立てて怒りが噴火した。