【完】恋愛条件
蓮の元に駆け寄る足が段々と止まった。
「何それ」
「お前なーっ」
蓮の影で気づかなかった。
蓮の目の前にはまた花火ね時の女の子が立っていた。
『…っ』
女の子はTシャツに半ズボン、ビーチサンダルと言った楽な格好。
そして、二人の姿があの…、夏祭りの日と被った。
「…あっ」
女の子は私に気づいて声を上げた、その声に蓮も振り返って私を見て目を丸くした。
『あ、えっと…』
蓮に話したい事があるのに女の子に気が回って上手く話せない。
「朱祢?」
「あ!この子が"あの"朱祢ちゃん!」
私の名前を知って驚いた顔をして、私に近づいて来た。
「さすがの蓮様でも惚れるわ」
『え?え?!』
マジマジと下から上へと私を舐めまわすように見る女の子に私はタジタジ。