【完】恋愛条件
え、男の子…、男の子…
『男の子、でも女の子…』
待って、状況がよくわからない…っ
「はぁ…、中辺、説明しろ」
「はいはい」
やっと名前を知った中辺と言う女の子?男の子?
混乱する私の目の前でTシャツを脱いだ。
―パサッ
中辺さんの足下に落ちたTシャツから視線を徐々に上に上げていった。
「体は男の子で中身は女の子って事」
『!!!』
中辺さ…、いや、中辺くんの上半身は胸がペッタンコで男の子の体だった。
「ま、これで誤解は解けた筈だから、蓮!頑張れよ!」
「サンキューな」
まだ頭の整理がつかない私を残して、中辺くんは足下に落ちたTシャツをまた来て、どこかへと行ってしまった。
「アイツと会ったのは中2の荒れてる頃、どうせ俺の過去ぐらい俊から聞いたろ?」
『う、うん…』
混乱する私の頭を整理するように、中辺くんとの過去を話始めた。