【完】恋愛条件
何??やっぱりそんなに元男子校に女子がいたら目立つもんなの?!

私は戸惑いつつ上履きに履き替えてさっさと教室に向かった。



「さっきの女子可愛くない?」

「レベル高いよな」


先程まで朱祢を見ていた二人の男子が顔をにやけさせながら語り始める。



「何?俺も交ぜろよ」

「わぁッ!!ビックリしたぁ~」


突然二人の間に現れた少年を見て二人はビックリして後ろの下駄箱に背をつけた



「レンは女子の話になると出てくるよな」

「女は大好きなんでね」


その少年はレンと呼ばれて反応するやいな、口元を上げて妖しい笑みを浮かべた。



「で、どんな女??」

「黒髪の清楚な美人」

「しかも、俺らと同じクラスだよ」


レンは二人から朱祢の情報を聞き、興味が膨らんでくる。



「その女、落としてやる」


何かを企むその表情はまさに獲物を狙う獣のような顔をしていた。

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