【完】恋愛条件

放課後になり、
部活動のある倉谷くん達に別れを告げて
帰宅部の私と蓮は手を繋いで校内を出た。



「この後、どうする？」



いつも、蓮は私任せで聞いてくる。

今日は…、勇気を出して言うぞ！！



『あの、さ…』

「ん？」

『れ、蓮の家に行ってみたいなっ』



そう、私はまだ一回も蓮の家に行った事も無いし、見たことも無い。



…彼女なんだし、
行ってみたいわけですよ。



「男の部屋に来るんだから覚悟は出来てるの？」



怪しく笑って、俯いてる私の顔を覗いた。



『ど、どんな覚悟よ！バカッ！！』

「エロい事」



あぁ、私の彼氏は甘い雰囲気より

ピンクの雰囲気に持ち込みたいみたいです。



『このぉ～、エロ大魔王ッ！！』



またしても、凄い音と苦しみに叫ぶ声が響いた。