【完】恋愛条件

黒色の格好した人の後にぞろぞろと続く集団。



『え?』


その光景を見てポロッと携帯を落としそうになった。



「全員連れてきた」


プツンと電話が切られて私の前にザッと音を立てて集団が止まった。



「お前来るの早すぎ」

「よ!茅原」

『え、全員??』


集団の顔を見るとクラスのみんな、そして倉谷くんと和也くんと…蓮の姿も。



「よーし!!中入るぞ!」

「「おぉーッ」」


先頭を仕切る蓮と和也くんに続いてみんなが中に入って行く。



「茅原」

『え?あ、倉谷くん』


肩を叩かれて振り向くと倉谷くんがコソッと耳元でこう囁いた。



「言うなって言われたけど、茅原の為にこの企画たてたの蓮だから」

『…え』


倉谷くんが耳元から離れてから驚いた
私の為に蓮が立てた計画??

自然に目は中にいる蓮を追っていた。


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