【完】恋愛条件
蓮に気をとられて気づかなかったけど…
辺りを見渡して見れば、私達以外の男子は近場の人と話し合いをしていた。
これじゃあ、仲良くなる為の会話が出来ないんですけど…、てか話かけずらいし。
「おい、俊」
「あ、わりぃわりぃ」
急に蓮が話に夢中になってた倉谷くんを呼んで軽く睨むと、倉谷くんは苦笑いをしてまたその場に立った。
「ここで、一人一人自己紹介をしてもらいます!」
「「え゛ぇーッ!!?」」
周りからは明らかに嫌という声があがったが気にせずに倉谷くんからとっとと自己紹介が始まる。
って、いきなり自己紹介と言われても何を言えばいいのよー!!
いきなりの出来事に私の頭はパニックを起こして倉谷くんの自己紹介すら全く耳にすら入らなかった。