【完】恋愛条件


「ちっ、萎えたよ。もう行こうぜ」


先輩達はあっさりと学校と反対方向に向かって歩いて行った



「「茅原!!」」


先輩達の姿が消えていくと、みんなが私の名前を呼んで駆け寄って来てくれた



『みんな…』

「茅原、ごめん!!」


浅田くんが私に向かって謝った



「これ…、見たんだ」

『あ!!それ…っ』


私がいつも持ち歩いていた、詳細ノート
蓮が返してくれた鞄にいれた筈なのに無かったから無くしたと思ってたのに…



「ちなみにそれ、俺が投げつけた」

『はぁッ?!』


隣にいた蓮が悪びた顔もせずに言った
投げつけたって、人の鞄を勝手に見るなんて!!



「俺!!」


浅田くんの強い声で私達の争いは止まり、視線が浅田くんに向かった



「このノートを見てよかった」

『でも、たいした物じゃ…』


私は顔を赤くして否定をした
中を見られただけでも恥ずかしいのにっ


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