【完】恋愛条件


私は倉谷くんとある作戦を決行した。

名付けて!!


゛保健室が嫌いな蓮くんを連れて行っちゃおー!!゛


倉谷くんに聞いた所、蓮は保健室が苦手みたいで、なかなか行きたがらないらしい…だ、か、ら!



『いったーッ!!』


私は食堂を出てすぐにワザとらしいがその場にしゃがみこみ足首を掴んだ。



「バカ女、何やってんだよ」

『足…、挫いたみたい』


蓮がまんまと引っかかったみたいで私の前にしゃがみこんで心配そうに私を見つめる。



「それは大変だー、蓮に任せて俺達は先に行って先生に言うか」

「は?おい、俊!!」


この作戦を知らない和也くんは倉谷くんに強引に背中をグイグイ押されて先に行ってしまった。



「おら、保健室行くぞ」

『あ、うん』


手を差し伸べられて私は腰を上げて立った。

前みたいにお姫様抱っこをしないで手を繋いでくれるだけ…、やっぱり怪しい。


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