【完】恋愛条件



『結局、来ちゃったよ』


あの後椅子から落ちてぶっ倒れた蓮を担任の先生が送り届けた
私はというと、先生から蓮が私に渡せと言われた住所の紙を貰った

倒れたって事もあって一人にするのは、やっぱり不安で結局蓮から貰った住所を頼りに一軒家の前に辿り着いた



『よし』


何故かドキドキする胸を抑えて、呼び鈴をゆっくり押した



━…ピンポーン



外からでも聞こえるくらい家中に響き渡った呼び鈴の音

蓮…、生きてるかな??

なかなかドアからもインターフォンからも出ない蓮が心配になってきた



━…ガチャッ



「…、よっ」

『蓮?!大丈夫!!』


やっと開いたドアから出て来た蓮はさっきよりも顔が赤く、おでこには冷えピタを貼っていた

私はそんな蓮を見てすぐさま駆け寄った



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