【完】恋愛条件

「けっ、暴力女だけかよ」

『は!?』

「はいはい、喧嘩は止めてねー」


今にも喧嘩をしそうな私達を優しい言葉で宥める。
仕方が無くお互い睨みをきかして、フンッと鼻を鳴らせて顔を逸らした。



「はいはい、
この後入学式だからみんな廊下に並べ」

「「はーい」」


周りの男子達は面倒くさそうに重い腰を上げて素直に廊下の方にゾロゾロと歩いて行く。

私も自分の席を立って向かおうとしたが、目の前に三浦蓮が私を見下ろして立っていた。



『何か?』

「側に居てやろうか?」

『…、何で』

「お前、学校でただ一人の女だぞ?
守ってやろうかって言ってんの」


さっきから思うが、私とコイツは初対面

なのにキスとか守るとか何なの??



『それで、女が落ちると思う?』

「チッ、バレたかった」


三浦蓮はバレると急に態度を変えて舌打ちをした。

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