【完】恋愛条件
『ん…っ』
目を開けるといつも見慣れてる天井。
ここは…
「大丈夫かよ」
『竜ちゃん』
ドアからパタンと入ってきた竜ちゃん。
ここは、私の部屋。
そうだ、私倒れちゃったんだ。
「お前の家覚えててよかったぜ」
『ありがとう、お母さんは??』
「おばさんなら買い物に行ったよ」
『そっか…』
会話が途切れて重い空気が私を押しつぶす。
なんか、話題を作らないと…
「あ、なんか朱祢の携帯鳴ってたぞ」
『え゛』
私はベッドから起き上がり、机の上に置いてある携帯を開いた。
゛新着メール5件゛
゛不在着信12件゛
『うわ~』
まさかこんなに来ているとは思わなかった。
先にメールを見ると、倉谷くん、和也くん、浅田くん、みんなからのメール。
゛今どこ?゛
…倉谷くん
゛頼むからメール返して゛
…和也くん
゛学校からふけて何してんだよ゛
…浅田くん
゛茅原今どこにいんの?!゛
…みんな
でも、その中には蓮からのメールは無かった。