【完】恋愛条件
お母さんは家事でやることがいっぱいらしく、すぐに下に降りていった。
━…♪~♪~♪
机の上に置いてある携帯が鳴り始めた。
『…』
蓮かも知れない…
私はゆっくりと携帯を開いた。
゛倉谷 俊介゛
よかった…、倉谷くんか…
蓮じゃないと分かり、電話に出た。
『もしもし』
゛あ、茅原?具合大丈夫?゛
『うん、もう大丈夫だよ!』
゛そっか…゛
わざわざ具合の為に電話をしてくれたのかな??
゛あのさ、今日暇??゛
今日と言われて竜ちゃんを思い出した。
『あ~、ごめん!今日友達と遊ぶ約束あるんだ』
゛そっか、わかった!゛
『ごめんね!あ、もう行かないと!!じゃあね!』
゛おう゛
私は携帯をパタンと閉じて鞄に閉まった。
10時まで残り15分、早く家を出ないと!!
鞄を持って、駆け足で階段を降りた。