【完】恋愛条件
指を指した方を見ると自動販売機の前突っ立てる姿。
「幼なじみッ!!」
「おい!!蓮!!」
和也の呼び止めも聞かずに俺は幼なじみの方に走った。
近くには朱祢の姿が見えなくって、きっと一人で飲み物を買いに来たんだろう。
朱祢がいないのは好都合。
コイツと二人っきりで話したい事があるからな…っ
「おい!!」
俺が叫ぶと、幼なじみは目を丸くして驚いて俺の方を振り返った。
当たり前か、向こうからしたら初対面だもんな。
「電話で話しただろ?」
「あー、アンタが蓮ね」
俺が電話の相手とわかると急に顔つきが変わった。
「何?デートの邪魔しに来たわけ?」
「うっせー!!朱祢はどこだよ!!」
作戦なんか知るか、こうなったら直接朱祢に会って話をつけてやるっ