軟派な王子様【完結】
俺は目を付けた女子高生の前に立った。

早速片方の女子高生が騒ぎ出す。
しかし、もう片方の声が聞こえない。



しばらくして聞こえて来た言葉に俺は唖然とした。




「ただのヤクザ…。」



やっ


ヤクザ!?!?!?!?!


この天下の若社長をヤクザと呼びやがったな!!!!!

なんて見る目のないやつなんだ!!!!!


怒りより俺はその女子高生に呆れた。


信号が青になる。


今に見てろよ。
俺が振り返った途端、お前はもう俺の虜だ。


今言った言葉を後悔させてやるからな。


俺は歩き出す。


横断歩道の中程に立ったとき、俺はポケットから携帯を落とした。

すぐに後ろで携帯を拾う女子高生。


「携帯。落としましたよ。」

俺は直ぐさま振り返る。


「あり…がとう…。」

俺は驚いた。





遠くから見た感じではたいしたことなかったようだった。
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