軟派な王子様【完結】
お姫様王子様
むずむずと目を開けた。


目の前は天井。
ふかふかのベッド。
柔らかい服。


「御目覚めですか。」


そこは俺の家の部屋だった。



あれ??


俺…神社で一姫を待ってて…



確か会ったような…。


「若い浴衣のお嬢さんから連絡をいただいて、運んでいただいたんですよ。熱がございましたのに、雨でずぶ濡れでいらしたので、意識を無くされたんです。」



そうだ…


それで…



「お嬢さん、とても心配してらっしゃいましたよ。一度御礼に参らないといけませんね。」






俺…





勝ったんだ…。
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