軟派な王子様【完結】
最悪デート
次の日の私は本当に機嫌が悪かった。


「香織!!!!!」

私の恐ろしい形相に香織がたじろぐ。


「なっなんでござんしょ。」

「とぼけないで!!」


私は携帯を香織の目の前で開いた。
香織が半笑いする。


明らかに顔が引き攣っている。



「これはどーゆーこと!!」


私が見せたのはメール。


「何であいつにあたしのメアド教えたの!!!!!」

そう、あれから家に帰ってお母さんに軽く説教を喰らったあと、お風呂に入ろうとしたとき、私の携帯にメールが入った。


そのメールは見たことのないアドレスから届いていた。


『さっきぶりー。今度は色気のあるパンツはいてこいよ。P.S.香織を責めるなよ。』


私は香織を睨みつけた。
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