軟派な王子様【完結】
「だったらお前の言う普通って何だよ!!」
「いいわよ。じゃぁ教えてあげるから来週の日曜、同じ場所で待ち合わせしましょ??」
思わぬ一姫の提案に俺の胸の鼓動を早くさせる。
なんでだよ…。
しっかりしろよ俺。
「いっいいじゃねーか。教えてもらおうか、その普通のデートやらを。」
あたしはなんて約束をしてしまったんだろう。
でも私の負けず嫌いが疼いて仕方なかった。
私の口の中はからからだった。
もう一度グラスの水を口にする。
翔は相変わらず無愛想な顔で目線をあらぬほうへ向けていた。
こっちにとってはそっちのほうがよかった。
あの目で愛想よく見つめられたらたまったもんじゃない。
「あたしもう帰る。」
別にすることもないし、こんなとこで静かになにかを話す気にもなれない。
それに、こいつと一緒にいるとまた変なことを口にしてしまいそうで怖かった。
「もう帰るの!?」
立ち上がる私に翔も慌てて立ち上がる。
「もうって言ったって、九時回ってるし、この前十二時過ぎて帰って怒られたから早めに帰らなきゃ。」
「いいわよ。じゃぁ教えてあげるから来週の日曜、同じ場所で待ち合わせしましょ??」
思わぬ一姫の提案に俺の胸の鼓動を早くさせる。
なんでだよ…。
しっかりしろよ俺。
「いっいいじゃねーか。教えてもらおうか、その普通のデートやらを。」
あたしはなんて約束をしてしまったんだろう。
でも私の負けず嫌いが疼いて仕方なかった。
私の口の中はからからだった。
もう一度グラスの水を口にする。
翔は相変わらず無愛想な顔で目線をあらぬほうへ向けていた。
こっちにとってはそっちのほうがよかった。
あの目で愛想よく見つめられたらたまったもんじゃない。
「あたしもう帰る。」
別にすることもないし、こんなとこで静かになにかを話す気にもなれない。
それに、こいつと一緒にいるとまた変なことを口にしてしまいそうで怖かった。
「もう帰るの!?」
立ち上がる私に翔も慌てて立ち上がる。
「もうって言ったって、九時回ってるし、この前十二時過ぎて帰って怒られたから早めに帰らなきゃ。」