軟派な王子様【完結】
告白
私は次の日、何となく香織の顔を見れなかった。
翔の話を聞かれるのが嫌だった。
もちろん、聞かれないなんてことはあるはずもなく…。
「一姫〜。」
ぞっとするくらいの香織の甘ったるい声。
それと同時にものすごい力で首に巻き付いてきた。
「なっ何。」
私はなるべく平然と、毅然といようとした。
しかし、確実に私の目は泳いでいた。
「どーだったわけ??王子様との初デートわ。」
「デートなんかじゃないわよ。」
香織は流した目と、含み笑いをこちらに向ける。
「で??今度会うのはいつなわけ??」
「来週の日曜…。」
香織の顔がいっそう綻び、意地悪な目つきになる。
「デッデートなんかじゃないわよ!?ただちょっといろいろあって、また会わなきゃならなくなっただけ!!」
「あっそ。そんなにムキにならなくたっていいじゃない。」
翔の話を聞かれるのが嫌だった。
もちろん、聞かれないなんてことはあるはずもなく…。
「一姫〜。」
ぞっとするくらいの香織の甘ったるい声。
それと同時にものすごい力で首に巻き付いてきた。
「なっ何。」
私はなるべく平然と、毅然といようとした。
しかし、確実に私の目は泳いでいた。
「どーだったわけ??王子様との初デートわ。」
「デートなんかじゃないわよ。」
香織は流した目と、含み笑いをこちらに向ける。
「で??今度会うのはいつなわけ??」
「来週の日曜…。」
香織の顔がいっそう綻び、意地悪な目つきになる。
「デッデートなんかじゃないわよ!?ただちょっといろいろあって、また会わなきゃならなくなっただけ!!」
「あっそ。そんなにムキにならなくたっていいじゃない。」