軟派な王子様【完結】
私の固まった体と、飛び上がる心臓はそのオレンジを直視できず、俯かせた。
「それだけは…知っててほしい。」
何が起こっているかわからなかった。
いつもなら、昇君の穏やかで優しく聞こえる声。
今日はどこか力強く、どこまでも響く。
むろん私はここ一週間、昇君が気になって仕方がなかった。
だからこそ私はずっと昇君を避けてきたんだと思う。
でも、自分の心が昇君を好きだと言っているのかはまだわからなかった。
私は男が大嫌いだ。
それは今でも変わらない。
ただ、どこか昇君を嫌いになれない自分がいた。
いや…
でも…。
沈黙の中、私の心は右往左往したままゴールを探し続けた。
すると、昇君がまた口を開く。
「いいんだ。僕、今遠藤さんに答えを出してなんて言わないよ。」
私はその意外な言葉に思わず顔をあげる。
そこにはいつものようににこやかな昇君が優しく私を見ていた。
私の心は自然と落ち着きを取り戻す。
「それだけは…知っててほしい。」
何が起こっているかわからなかった。
いつもなら、昇君の穏やかで優しく聞こえる声。
今日はどこか力強く、どこまでも響く。
むろん私はここ一週間、昇君が気になって仕方がなかった。
だからこそ私はずっと昇君を避けてきたんだと思う。
でも、自分の心が昇君を好きだと言っているのかはまだわからなかった。
私は男が大嫌いだ。
それは今でも変わらない。
ただ、どこか昇君を嫌いになれない自分がいた。
いや…
でも…。
沈黙の中、私の心は右往左往したままゴールを探し続けた。
すると、昇君がまた口を開く。
「いいんだ。僕、今遠藤さんに答えを出してなんて言わないよ。」
私はその意外な言葉に思わず顔をあげる。
そこにはいつものようににこやかな昇君が優しく私を見ていた。
私の心は自然と落ち着きを取り戻す。