軟派な王子様【完結】
「アイスクリーム食べたい。」



一姫が俺の腕を引っ張る。



「こんなんでいいわけ??」


「ソフトクリームも食べたことないの!?ありえない!!こんなおいしいのに。」


たった200円のソフトクリーム。


それをおいしそうにほおばる一姫。




そして口元を真っ白にしてしゃべり続ける。


「今度あれ乗りたい。あーあと、さっきの売店でおにぎりも買おっ!!」


「昼がおにぎり!?レストランかなんかねーの!?」







いつもなら…


こんなことバカバカしくてできもしない。



でもどうしてだろう…




一姫が俺を楽しくさせる。


そのなんともいえない大きな笑顔が俺をどんどん前へ進ませる。
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