軟派な王子様【完結】
俺が怒っているように感じたのだろう。

「行け。」


黒服は理解に困った顔を見せる。


「息子が待ってるんだろ。」


「しゃっ社長…。」


黒服は急いで車を下りた。
そして俺に向かって深く頭を下げ、思い切り大きな笑顔を見せた。




そして…


走り出した。


どうしてだろう。

心が潤うようにしっとりとして、気持ちがよかった。
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