軟派な王子様【完結】
「遠藤さん。」
私は心臓がドキッと跳ね上がり、昇くんを見上げた。
「僕、遠藤さんとこの演奏会を成功させたい。これまで一生懸命やってきたんだもん。遠藤さん本当にこれまで下の子たちもちゃんと見てきて、がんばってたし、僕は本当に遠藤さんはすごいと思う。だから、遠藤さん。僕のことは気にしないで。本当に悪いと思ってるよ。こんな時期に。でもせめて、この演奏会が終わったら、僕のことちゃんと男としてみてくれるかな。」
昇くんはずっと遠くの空を見ながらそう言った。
私はきっとこの言葉にちゃんとした答えを出さないといけないのかもしれない。
でも、昇くんのそのまっすぐで澄んだ瞳に何も答えが出せないまま私はうんとつぶやいていた。
すると昇くんは私のほうへ笑顔を向けた。
「今度の演奏会。がんばろうね!!」
その笑顔は本物で、決してにごりがなく、私は励まされた。
「うん!!」
私は心臓がドキッと跳ね上がり、昇くんを見上げた。
「僕、遠藤さんとこの演奏会を成功させたい。これまで一生懸命やってきたんだもん。遠藤さん本当にこれまで下の子たちもちゃんと見てきて、がんばってたし、僕は本当に遠藤さんはすごいと思う。だから、遠藤さん。僕のことは気にしないで。本当に悪いと思ってるよ。こんな時期に。でもせめて、この演奏会が終わったら、僕のことちゃんと男としてみてくれるかな。」
昇くんはずっと遠くの空を見ながらそう言った。
私はきっとこの言葉にちゃんとした答えを出さないといけないのかもしれない。
でも、昇くんのそのまっすぐで澄んだ瞳に何も答えが出せないまま私はうんとつぶやいていた。
すると昇くんは私のほうへ笑顔を向けた。
「今度の演奏会。がんばろうね!!」
その笑顔は本物で、決してにごりがなく、私は励まされた。
「うん!!」