軟派な王子様【完結】
その日の夜は私へのプレゼントパーティーを家族が開いてくれた。



皆から

頑張ったねとか
すごかったよとか
感動したとか


そんなことを言われた。


でもどれも私にはピンとこない言葉だった。


心がもやもやするのは…


翔のことが気になるからかな。


家族が寝静まった頃、私はまだベッドの上にうずくまっていた。

ちょっと言い過ぎたかな…


少しだけ後悔していた。


でも…


私は翔からの花束をごみ箱に捨てた。

「あたしは悪くないもん…。」
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