約束
「玲奈ー」
「あっ昴。お疲れ様!!」
「おう。」

いつものように待ち合わせをして、たわいのない話をしながら帰る二人を夕陽が赤く照らしていた。

「ねー昴。絶対甲子園に連れていってね。」
「おう。もちろん。」
「絶対だよ。」

ふと交わした会話。 幼い頃から野球を続けてきた昴の夢、甲子園。いつしかそれは昴と玲奈の夢であり、目標になっていた。


それは幼い頃から何度も口にした二人の約束。

昴は甲子園で優勝する事。
玲奈は昴を甲子園で応援すること。
その為に二人は日々練習に励んでいるのだ。
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