天国の貴方へ届けたい
って聖也君の隣〜〜!?




あたしは慌てて自分の席の隣を見た。




聖也君があたしの席の隣に座っていて、男女に囲まれながら喋っていた。




神様、どうしてこうもあたしに意地悪をするのでしょうか。




いいや話しかけても無視しとけばいいんだ!うん!




嫌そうな顔をしているあたしの顔を見届けた和美はあたしの肩を叩いた。




「そんな嫌そうな顔しないでもっと明るくいこうよ♪ほら席に行った行った!」




「ちょっと和美…!」




あたしはしぶしぶ席に座った。




まあ男女に囲まれてるから話しかけられないでしょ。




あたしはチャイムが鳴るまで暇だったので、顔を伏せて寝ていた。




「……ぃ…ぉぃ…おい起きろ」




「ん……」
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