天国の貴方へ届けたい
「俺じゃ話してもらえないと思うし君話を聞いてやってくれないか」




お父さんが聖也君の肩に手を乗せて言った。




「はい。朝早くすみません」




お父さんは去っていった。




「…何しにきたの。」




「何しにってあれから全然連絡こねぇし心配で来てやったんだろ。」




「放っといて。ケイを失ったあたしの気持ちは分からないよ!」





「何でケイがいなくなったくらいで部屋に閉じこもる必要があるんだ!

お前はあいつの事どうでも良いんじゃなかったのか!

お前を騙した奴なんだぞ!?」





確かそうかもしれない。




けどケイはあたしをかばってくれた。





もしかしたらまだあたしの事本当に好きでいてくれるかもしれないって思ったから。
< 104 / 116 >

この作品をシェア

pagetop