天国の貴方へ届けたい




―――……




あれからあたしはいろいろ事故のことをいろいろ聞かれた。




思い出したくないけど、あれはわざと引いたんじゃないし運転手さんの
無実を訴えなくちゃいけないしね…




事情聴取が終わって、表でお母さんが待っていた。




「美月大丈夫だった?」




「うん、事故のこといろいろ聞かれただけ。心配しないで。」




「聖也君の所に行くんでしょ。行ってきなさい」




「いいの?」




「友達に心配かけたんだから一言行ってきなさい。お父さんにはあたしから言っておくから」




やっぱりお母さんは優しい。




ありがとうお母さん。




「うん。ありがとう。行ってくるね」




そう言ってあたしは聖也君の元へ走った。
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