天国の貴方へ届けたい
「よく考えたら美月のこと好きじゃなかったら付きまとったりなんかしないはずだろ」




「確かに…」




「まあ今頃気づいてもケイは戻ってこない。ケイのことは忘れるんだな」




「……」




聖也君の言うとおりかもしれない。




どうでもよかったら雨の中あたしをまったりしない。




どうでもよかったらひかれそうになったあたしを助けてくれない。




どうして今頃気づいたんだろう。




あたしはバカだ。




ケイ戻ってきてよ…




戻ってきて説明してよ。




泣いちゃダメだ。




聖也君の前だもん、情けないとこ見せられないよ。
< 110 / 116 >

この作品をシェア

pagetop