天国の貴方へ届けたい
「まあいいやお前は絶対俺に惚れるし惚れさせてみせるから」




聖也君はそう言って机を離した。




絶対惚れるもんですか!聖也君とは二度と関わりたくない!




あたしはそう誓って先生の話をぼーっとしながら聞いていたのだった。





――――……




ぼっとしている間にいつの間にか放課後になっていた。




まあ今日は始業式だけだから早いんだけどね。




さてお腹すいたし和美と昼ごはんでも食べに行きますか!




あたしは鞄を持って和美の所に行こうとした。




「おい。どこ行くんだ。放課後来いっつったろ」




気が付くと聖也君はあたしの肩をつかんでいた。




「あなたと仲良くなるつもりはありませんので。」




あたしはそう冷たく言い放った。




「いいからこっち来いよ」




聖也君はあたしの腕を引っ張って歩き始めた。
< 12 / 116 >

この作品をシェア

pagetop