天国の貴方へ届けたい
「え…嘘…だって好きだって言ってくれたじゃん…!嘘だよね…」




「……そんなの嘘に決まってるだろ。俺待ち合わせしてるから行くわ。じゃーな」




ケイはそう言って背中を向けて歩き出した。




とっさにあたしはケイの服を掴んだ。




「待って…!そんなのやだよ…!あたしはケイが好きなのに…!」




「…騙される方が悪い。」




ケイはあたしの手を振り払って去っていった。




嘘…じゃあ付き合っていたと思っていたのはあたしの勘違いだったの…??




嘘だと言ってよケイ…




そうだこれは夢だ…どうか覚めて!




あたしはほっぺを掴んだ。




「いたた…」




痛くない…そっかケイはあたしの事なんかどうでもいいんだね…




さようならケイ…
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