天国の貴方へ届けたい
すると聖也君は見事にあたしの嘘を見破ったかのようにあたしの弁当を取り上げた。





「何だコレぐちゃぐちゃじゃねぇかよ。お前の嘘は分かりやすいんだよ。」





「朝鞄落としちゃってその時に…ww」




「ったくお前はドジだな…ほら食えよ」




聖也君は袋に入っているパン3つをあたしに渡した。




「こんなにいいの?聖也君の分は…」




「放課後にパン買って食うからいい。」




「でもそんなお金…」




「金ならあるしいいよ。」




「ありがとう。」




はぁ…何とか誤魔化せた…




聖也君には迷惑かけられないしこの事は言えないよ…




この1週間聖也君には奢ってもらってばっかりだった。




家計がヤクザなだけあって聖也君は凄くお金持ちだ。
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