天国の貴方へ届けたい
あたしの家と大違いだよ…




「ねぇ聖也君にまとわりついてたあの女の子って聖也君の元カノ?」




「ああそうだけど。なんでわかったの?」




「愛し合ってたって言ってたからそうなのかなって…」




「確かに愛し合ってたな。高2の冬休みまでは。」




「どういうこと?」





「最初はあいつのことすげぇ好きだった。けどあいつはだんだん本性を現し始めたんだ。

凜華はまるでストーカーのように俺に付きまとうようになったんだ。

1時間に1回電話かかってきて、夜も眠れなかったから俺から別れようって言ったんだ。」





聖也君もあたしみたいにつらい目にあったんだ…




「そっか。聖也君もあたしと同じ被害者だね。」



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