天国の貴方へ届けたい



――……



昼休みが終わり、5限目は体育だった。




あたしの学校は男女別で行い、他のクラスと合同で体育の授業を行う。





運が悪いことに凜華さんと昼に一緒にいた女子もいる。




なにもされないといいけど…なんかちょっと怖かったりして。




「美月~ほら早く授業始まるよ~」




「あ、うん」




あたしは体育館に入ろうと上履きを履き替えようとした。




「ちょっと邪魔よ!」




「キャッ!」




いきなり凜華さんが現れ、あたしを突き飛ばした。





突き飛ばされた反動で、あたしは手のひらに怪我をしてしまった。





「そんなとこでぼっとしてるほうが悪いのよ。キャハハ!」




凜華さんはあたしの上履きを遠くに投げて中に入っていった。




いたた…保健室行くべきだよねこりゃ…
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