天国の貴方へ届けたい
痛みに耐えながら聖也君に手当てをしてもらったあたしは、また授業に戻ろうとドアに手をかけた。





「ありがとう。あたし授業行くから」




「おいなんで戻る。終わるまでここにいろよ。どうせそんな手で授業できねぇんだし」





「いやでも…「ごちゃごちゃ言ってねぇでこっち来いよ。美月は真面目すぎるんだよ」





聖也君はあたしの手を引っ張って抱きしめた。




真面目って…これが普通なんだけどな…




まあたまにはいっか。




あたしはそのまま授業終わるまで過ごした。
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