天国の貴方へ届けたい
第Ⅱ章

衝撃の再会

凛華さん事件が片付いた週末の日曜日。




あたしは聖也君とのデートの為、駅前で待っていた。




ちょっと早く来過ぎちゃった。




あの事件が片付いた日の昼休み、あたしは和美にいろいろ話した。




和美は守れなくてごめんと必死で謝ってきた。




やっぱり持つべきものは友達だね。




「美月〜来るのはぇぇな…はぁ…はぁ…」




聖也君は息を切らして走ってきた。




「うん。息切らしてるけど大丈夫?」




「ああ車で送ってもらったんだけど…道路が渋滞してて途中でおりて走って来た。」




「まだ集合時間あるし歩いてくればよかったのに」




「俺は女を待たせるの嫌いなんだよ。電車来るから行こうぜ」




聖也君はあたしの手を掴んで歩き出した。
< 54 / 116 >

この作品をシェア

pagetop