天国の貴方へ届けたい
あたしが切符を買おうと財布を出そうとすると、聖也君が止めた。




「財布なんか出すな。俺が払う」




「でも…」




「金を出すのは男の役目だ。」




ただでさえ守ってもらってばっかりだって言うのになんか悪いなぁ…




「あ、ありがとう…ところでどこ行くの?」




「まだ内緒」




あたしは目的地も分からないまま聖也君についていった。




——……



「うわーあたしここ行きたかったの♪」




連れて行かれた所は新しく出来た遊園地だった。




「美月なら行きたいだろうなって思ってさ」




「ねぇ早速チケット買って入ろ♪♪」
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